奥州・金ケ崎

国際派夫人 彩った衣装 ドレスや小物紹介 斎藤實記念館企画展【奥州】

斎藤實記念館で開かれている企画展「斎藤春子のドレス展」

 斎藤實記念館(千葉敬館長)の2020年企画展「斎藤春子のドレス展 ~国際派夫人を彩った衣装たち~」は、奥州市水沢字吉小路の同館で開かれている。斎藤實夫人の春子(1873~1971年)は、幼いころから多くの習い事で磨いた語学力、国際性、教養で夫を支え続けた。企画展では、ドレスや小物などを着用した当時の写真も組み合わせて紹介している。同館では「明治、大正、昭和の上流階級の服飾の世界を堪能してほしい」と呼び掛けている。

 春子は元薩摩藩士仁礼景範の長女として東京で生まれた。6歳頃から母寿賀子とともに皇居に赴き、宮さまたちの遊び相手を務めていたという。東洋英和女学校に入学し語学力と国際性を身に付けたが、父の仕事の都合で中退。20歳で結婚した後、海軍次官、海軍大臣、朝鮮総督、総理大臣を歴任した夫を支えた。1927年ジュネーブ軍縮会議には全権の夫と共に訪欧し、国際親善に活躍した。同記念館には着用した31着のドレスを所蔵している。

 今回の企画はドレスに着目し、実物と複製、ドレスに華やかさを加える装飾品、小物など約40点を展示。ツーピース式ドレスで上衣のみ残っていたサテン、シルクジョーゼットの3点、15歳頃に着た社交服の複製などが初公開された。

 ドレス姿の記念写真や訪欧中の一こまなどの写真も展示。写真の中に写っている、ドレスの仕上げ飾りに用いる装飾品「トリミング」、真珠のチョーカー、螺鈿(らでん)とスパンコールの扇などもケースの中に収められている。

 同館の猪岡真子学芸調査員(61)は「所蔵しているドレスで展示に耐えられる物が少なくなっている。五十回忌ということもあって企画したが、ドレス展としては最後になるかもしれない。目にする機会がない貴重な品々を見てもらいたい」と話している。

 企画展は10月31日まで。開館時間は午前9時~午後4時30分で、月曜日休館。問い合わせは同館=0197(23)2768=へ。

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