奥州・金ケ崎

町、要望の一部に対応 建設業協、補償求める嘆願書 機械準備費を計上【金ケ崎】

 昨冬の記録的な少雪で除排雪の受託料金が大幅に減少したため嘆願書で金ケ崎町に補償を求めていた町建設業協会(板宮一善会長)に対し、町は機械の準備費を計上して要望の一部に応えた。一方で温暖化を見越し、2020年度の除排雪業務から月に半分以上稼働がない場合に待機料を稼働時間に加える方針を打ち出した。

 8月31日の町議会議員全員協議会で報告があった。

 嘆願書は2月に提出。各受託業者からの聞き取りでまとめた要望のうち、購入費とリース代金から成る機械の準備費は、現状の管理料とリース補償で対応した。過去5年間の平均委託料の7割を求められていた最低補償費については、年度ごとに単価や委託路線が変更されることから一概に各社平均を算出するのは困難とした。

 また人件費と貸与機械の保険代は単価に含むため、稼働時間が少ない場合は補えないという。

 少雪に備えて創設する待機料は、月半分以上稼働がない場合、16日目以降から1日当たり15分を稼働時間に加えていく。委託路線の巡回と機械の維持作業時間としての扱いで、機械管理料とリース代金補償を加算して3000万円を上限に1日当たりの時間を算出した。

 待機料は19年度単価では最大1600万円の計算だが、稼働すれば減少していく変動費で、受託地区の違いによる委託料の格差是正にもつながるとしている。

 同町の19年度の除排雪業務料の実績は、単価が5315万円、機械管理料が1180万円、リース代金補償が56万円だった。

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