北上・西和賀

「二子さといも」選果開始 17日に初出荷式 JA花巻

二子さといもの選果が始まり作業に当たる女性たち

 北上市内で二子地区特産「二子さといも」の収穫作業が行われており、9日には選果作業が始まった。同市二子町のJAいわて花巻北上地域二子さといも選果場が稼働開始し、担当者が持ち込まれたサトイモの傷の有無や形状を目視でチェック。17日には初出荷式も予定しており、県内を中心にした消費者に向けて徐々に北上の味が届けられる。

 二子さといもは、二子町を中心に古くから栽培されてきた在来系統の品種(赤茎(あかから))で独特の強い粘りとこく、口の中でとろける食感が特徴。2018年には国の地理的表示(GI)保護制度の登録を受けた。

 今年は約100戸の農家が25ヘクタールほどの圃場(ほじょう)で栽培しており、同JAによると、生育は夏場の長雨が好影響で、おおむね順調という。出荷の最盛期は今月下旬で11月まで続く見込み。

 同日は農家から持ち込まれた約700キロを、女性スタッフらが手作業で選別。ラインから流れてくるサトイモに目を配り、品質を確認しながら仕分け専用の機械を通して箱詰めした。

 同JA北上地域営農グループ園芸課の中村善希さん(33)は「まだ厳しい残暑が続いているが、そろそろ秋の味覚が楽しめる季節を迎える。もう少しすると県内のスーパーなどに二子さといもが並ぶので、ぜひお試しを」とPRしている。

 管内の19年度実績は出荷量137・2トン、販売額は5600万円。20年度は175トンの出荷で、7500万円の販売を目指す。

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