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合流新党代表に枝野氏 党名「立憲民主」、15日結党

合流新党の代表に選出され、起立する枝野幸男氏=10日午後、東京都千代田区

 立憲民主、国民民主両党などによる合流新党の代表選が10日、東京都内のホテルで行われ、立憲の枝野幸男代表(56)が国民の泉健太政調会長(46)を破り当選した。任期は2022年9月まで。党名は「立憲民主党」に決まった。新生立憲は149人(衆院106人、参院43人)を擁する野党第1党として15日に結党大会を開き、早期の衆院解散・総選挙も視野に準備を急ぐ。【2、3面に関連】

 枝野氏は当選者のあいさつで、16日召集の臨時国会で新首相が指名されることを念頭に、「もし本格論戦から逃げて衆院解散をするならば正面から受け止め、国民の選択肢になろう」と強調。この後の記者会見で「次の総選挙で国民に政権として選んでもらうべく、最大限の努力をする」と表明した。

 次期衆院選に向けては「与野党1対1」の構図に持ち込むための準備が急務。合流新党内で候補者が競合している約10小選挙区の調整や、昨年の参院選で共闘した共産、社民両党との協議を急ぐ方針だ。枝野氏は会見で、合流に参加しなかった国民の玉木雄一郎代表らが結成する新党を含め「今まで通りの連携を呼び掛けていきたい」と述べた。

 政権への対決姿勢などをめぐり距離のあった立憲、国民双方の出身議員間の融和も課題になる。枝野氏はポイントになる党執行部人事について「全く白紙だ。奇をてらわずオーソドックスにやる」と語った。

 代表選の有権者の内訳は、合流に参加する立憲の88人、国民の40人、無所属の21人。枝野氏は107票を獲得し、泉氏の42票に大差を付けた。党名では、枝野氏が掲げた「立憲民主」が94票、泉氏の「民主党」が54票、その他1票だった。【時事】

「民主主義の一翼担う」 達増知事

 合流新党の代表に立憲民主党の枝野幸男代表が当選したことを受け達増拓也知事は10日、県庁で記者団の取材に応じ、「政権交代を果たした直後の民主党と同じような広がりで、民主主義の一翼を担う立派な形ができた」と新たな野党第1党に期待感を示した。

 政権交代を目指す枝野代表については「エネルギッシュで困難においても屈せず踏みとどまって頑張るタイプ。(政権の)受け皿ではなく、政権を取りに行く『取り皿』ぐらいの気持ちで積極的にやってもらいたい」と述べた。

 新党名が「立憲民主党」に決まったことには「近代民主主義の原則を曲げずに大事にしていく党の理念を踏まえ、今の日本にぴったりだ」と評価した。

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