北上・西和賀

昔ながらの作業体験 市民らが稲刈り みちのく民俗村【北上】

「食べてみたい」と期待を膨らませ、刈った稲を手渡す子供

 北上市立花のみちのく民俗村で21日、「結っこ田んぼ」稲刈りが行われ、参加した市民らが手刈りで昔ながらの作業を体験した。

 市民や市職員、地域おこし協力隊員ら、市内や近隣自治体から約20人が参加。参加者は古民家が建ち並ぶ風情とさわやかな秋晴れの中、園内と周辺の棚田合わせて約7アールで黄金色に実ったヒメノモチの稲を鎌で丁寧に刈り取った。

 同村の職員の手ほどきを受け、参加者は刈った稲を束ねホニオ掛けした。母親、兄と一緒に参加した平賀偉浬洲ちゃん(花巻市・日居城野保育園年中組)は「稲はべとべとして重かったけど、楽しかった。(収穫したコメを)食べてみたい」とにっこり。県立大3年の西野花菜さん(21)=北上市=は「鎌で刈るのは小学生以来。わらで織り込んだり、ねじったりしてきっちり結べることが分かった。いろいろ教えていただき、楽しくできた」と笑顔を弾けさせた。

 同村では春に田植え、夏に草刈りを体験してもらい、10月には脱穀と収穫祭を予定。収穫したもち米は、小正月行事でお供え餅とする。同村管理運営事業部の佐藤弘伸管理課長は「情緒ある雰囲気の中、昔の作業を体験し参加者にも喜んでもらえたのでは」と成果を語った。

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