花巻

賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式 受賞者の功績たたえる【花巻】

第30回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞を受賞した(左から)構さん、今福さん、劇団わらび座の栗城さん

 第30回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の贈呈式は22日、花巻市大通りのなはんプラザで行われた。賢治の研究、評論などに贈られる賢治賞を受賞した文化人類学者の今福龍太さん(64)=神奈川県藤沢市=と、賢治童話を題材に長年にわたる演劇活動を展開しているイーハトーブ賞受賞の劇団わらび座=秋田県仙北市=、賢治賞奨励賞の受賞者2人の功績をたたえた。

 両賞は市主催、宮沢賢治学会イーハトーブセンター(安藤恭子代表理事)の選考で授与。式は新型コロナウイルス感染防止のため出席者を20人に抑えて行われた。

 今福さん、わらび座脚本・演出家の栗城宏さん(59)、賢治賞奨励賞を受賞した構大樹さん(34)=日本近代文学会など所属、中高教諭、神奈川県藤沢市=が出席し、上田東一市長から賞状と記念品が手渡された。

 受賞対象の著作「宮沢賢治 デクノボーの叡知(えいち)」で豊かな学識と感受性に基づき賢治の批評を自由に論じた今福さんは、あいさつで「テクスト(賢治が著した作品)を出発点に、作品が持っている予言的な力を頼りにどこまで行けるかを研究してきた。賢治賞という評価を頂き、とてもうれしい。何かの機会に私の話を聞いてもらうことができれば」と感謝した。

 わらび座の栗城さんは「受賞の知らせはうれしかった。これからもちゃんと仕事をしなさいという賢治さんのメッセージと受け止めた。賢治さんは最高のワクチン。創立70周年を来年迎えるが、本当の幸せを求め、皆さんの糧になる仕事をしていきたい」と受賞を喜んだ。

 著書「宮沢賢治はなぜ教科書に掲載され続けるのか」が受賞対象となった構さんは「賢治需要がいかになされているのか、教育(教科書)の中に賢治が受け入れられているのか、私自身も心動かされる部分があり研究してきた。研究が文化継承の交通整理になればいいと思った」と感謝した。

 今回の受賞者は、賢治の法華信者としての生涯を映像化した作品「愁いの王―宮澤賢治―」に対して賢治賞奨励賞を受賞した吉田重滿さん(60)=盛岡市=を合わせ3人、1団体。イーハトーブ賞奨励賞の受賞者はなかった。

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