千厩愛 軽快ロックに 音楽動画を公開 住民有志ら出演、まちなか映像も【一関】
一関市千厩町のセンマヤロケンロールMV制作実行委員会は、動画投稿サイト「ユーチューブ」でミュージックビデオ「千厩ロケンロール」の公開を始めた。同町出身者らでつくる千厩プレスリーバンドが、有志の地域住民を巻き込んで郷土愛あふれるロックサウンドを繰り広げている。
同バンドは、同町奥玉の角蔵ホールを拠点にライブ活動や楽曲制作に取り組んでいる。今年は新型コロナウイルスの影響で、せんまや夜市など出演しているイベントが軒並み中止となり、「コロナ禍でも千厩に元気を取り戻したい」という思いから、ミュージックビデオの制作を決めた。
動画は主に角蔵ホールで収録。バンドが演奏する「センマヤロケンロール」は今回のミュージックビデオのために書き下ろされた楽曲で、4分20秒の軽快なメロディーに、「新町、本町、四日町、忘れちゃいけない東栄町」「大夫黒」「弓手川」など千厩を象徴する地名や名物を盛り込んだ歌詞を乗せた。
映像には、JR千厩駅や夫婦岩、館山公園、商店街の店舗など、地元にはなじみ深い場所を差し込み、バンドメンバーのほか約30人の地元住民も出演。千厩高校音楽部の生徒や千厩署員、商店街の人たちが元気よく「センセン千厩ロケンロール」とコールしている。
角蔵ホール主宰で同バンドのバンドマスターも務める及川一郎さん(60)は「今年はせんまや夜市もなく、メンバーも練習だけではモチベーションが上がらないので、企画を立てた。協力をお願いした人たちはみんな一つ返事で参加してくれて、わが町千厩が元気を取り戻すことを願っている」と語る。
動画はスタッフロール合わせて6分36秒。ユーチューブチャンネル「角蔵」で公開している。