【いわて瞬感】魅惑の花 秋も 花巻温泉バラまつり
花巻市湯本の花巻温泉バラ園は、秋のバラまつりを開催している。開園60周年を迎えた園内は、四季咲きや返り咲きの品種を中心に色とりどりの花が咲いて華やか。観光客らが園内の散策を楽しみ、春の一番花とはまた違ったバラの魅力に触れている。18日まで。
同バラ園は、広さ1万500平方メートルに約450種、6000株を植栽する。今年は節目の年ながら春は新型コロナウイルスの影響でイベント実施を断念。今回は入園者のマスク着用や手指消毒など基本的な感染対策を施して実施している。
アニバーサリーガーデンやバラのトンネル、噴水などがある園内では、東京五輪に合わせた新オリジナル品種「オリンピアローズ2020」をはじめ、今秋にお目見えした真っ赤なレッドキャプテン、香りがいいミラクルローズなどが人気。
曇り空から時折小雨がぱらついた4日、渓流巡りで同市を訪れた仙台市の小池泰人さん(77)、博子さん(75)夫妻は「花は桜とバラがいい。園内が広く、いろんな種類、色があり、どれも花びらがきれい」と堪能していた。
期間中は地元の湯本中学校吹奏楽部の演奏会や盛岡さんさ踊り、三味線演奏などを実施。バラ苗(一部の品種除く)を30%引きで特価販売しているほか、園内をライトアップする宿泊客限定企画のナイトローズガーデン(午後5~7時)も好評だ。
開園時間は午前8時~午後5時。入園料は中学生以上500円で、小学生以下と宿泊客は無料。