花巻

随所に遊び心 つるし雛ずらり 平野さん宅で展示・東和【花巻】

部屋いっぱいに手作りのつるし飾りを展示した平野さん

 花巻市東和町安俵の平野定子さん(86)は、長年制作している手作りのつるし飾りを自宅に展示した。地区文化祭への出品を見送ったため初めての試み。「本当にこんなにいっぱい作ったのか」と自ら驚くほどで、教員時代の教え子らにも披露する。

 つるし飾りの制作は、教育相談員など公的な職務から退いた後、自宅に豊富にあった古布を活用しようと70歳を過ぎて独学で始めた。最初はフクロウやえとの動物のほか、唐辛子や猿っ子、俵鼠(ねずみ)などつるし雛(びな)の縁起物を作った。

 やがて「それだけではつまらない」と独自の工夫を施すようになり、絹の糸を接着剤で固めてネズミのひげにしたり、ボタンを使ったフクロウの目の周囲にまつげを付けたりする遊び心も。

 東和地区の文化祭に毎年出品し、年明け後は高齢者施設や金融機関のロビーなどで巡回展示していた。文化祭は例年この時期に開かれるが、今年は高齢を理由に出品を断念し、自宅に展示することにした。

 教え子の手伝いもあり座敷3部屋を使ったが「まだ物置にいっぱいある。全体の数は分からない」と平野さん。地蔵だけで130体、フクロウは230体を作り、柿や栗、カボチャなどを下げた最新作の秋のつるし飾り、人気の「南天九猿」など色鮮やかな作品が所狭しと並ぶ。

 平野さんは「自己流なので恥ずかしいが、布きれを頂いた人に見てもらって喜ばれると私もうれしくなる。これからも作り続ける」と話し、11月いっぱい展示するつもりだ。

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