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花東初戦突破 秋季高校野球東北大会

【鶴岡東―花巻東】花巻東七回、2死一、二塁から6番黒澤が2点適時打を放ち、5―2とリードを広げる=14日、石巻市民球場

 第73回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高野連主催)は14日、石巻、仙台の両市民球場を会場に開幕した。初日は1、2回戦6試合が行われ、本県第3代表の花巻東は1回戦で鶴岡東(山形第3)を破り、2年ぶりに初戦を突破した。

 新型コロナウイルス感染防止のため、開会式は行われなかった。第1代表の盛岡大附は2回戦で羽黒(山形第2)に敗れ、準々決勝進出はならなかった。

 15日は両球場で2回戦4試合を実施し、第2代表の一関学院は東日大昌平(福島第1)と対戦。花巻東は角館(秋田第1)と顔を合わせる。

花巻東が快勝

 【花巻東7―2鶴岡東】投打のかみあった花東が、鶴岡東を下した。二回に7番平井の犠飛で先制し、三回には4番菱川の適時二塁打でリードを広げた。七、八回には相手2番手を打ち崩し、加点した。主戦菱川は8回を投げて4安打2失点と試合をつくった。

終盤突き放す

 花巻東が序盤から試合を優位に進め、前回大会準優勝の鶴岡東(山形第3)に快勝した。一時1点差まで詰め寄られたが、終盤で突き放して勝利をたぐり寄せた。

 先発の主戦菱川一輝(2年)は、県大会後から練習を重ねたカーブを有効に使い、六回まで無安打投球。3点リードの七回に4安打を浴びて1点差とされ、さらに2死一、三塁とされるも、冷静さを失わずに後続を見逃し三振に仕留めてピンチを脱した。

 力投するエースを打線も援護した。二回に7番平井柊(2年)の左犠飛で先制。3―2とされた直後の七回には2死一、二塁から6番黒澤健太(2年)の左越え2点適時二塁打で鶴岡東の気勢をそいだ。

 三回に左翼線適時打で自らリードを広げた菱川に、佐々木洋監督は「あのタイムリーが効いた」と称賛。相手の左腕を攻略した打線に対しても、「黒澤ら右打者がよく頑張ってくれた」とたたえた。

 投打に大車輪の活躍を見せた背番号1は初戦突破にほっとした表情を見せつつ、「先を見ずに一戦一戦大事に戦っていきたい」と足元を見据えて戦う決意を示した。

 ◇石巻市民球場
 ▽1回戦
鶴岡東 000 000 200┃2
花巻東 012 000 22×┃7
(鶴)津田、海藤―堀部
(花)菱川、平井―田代
 ▽二塁打=安藤(鶴)菱川、佐藤、黒澤(花)

序盤の失点響く 盛大附

 【羽黒10―7盛岡大附】盛大附は序盤の大量失点が響き、羽黒に屈した。先発三浦は一回に長短4安打を浴びて5点を失い、さらに二、三回も失点を重ねた。打線は九回に3点を返すなど粘りを見せ、3点差まで詰め寄ったが反撃もそこまでだった。

 ◇仙台市民球場
 ▽2回戦
羽黒  521 000 002┃10
盛岡大附000 200 023┃7
(羽)奥中、本間―高橋柊
(盛)三浦、渡邊―田屋
 ▽本塁打=池田(羽)渡邊(盛)▽三塁打=櫻井(羽)小針(盛)▽二塁打=齋藤2、奥中(羽)新井2(盛)


 ◇石巻市民球場
 ▽2回戦
日大山形5―3弘前学院聖愛
仙台育英7―0(八回コールド)湯沢翔北

 ◇仙台市民球場
 ▽1回戦
柴田7―2学法石川
 ▽2回戦
東北4―1由利工

きょうの試合

 ◇石巻市民球場
 ▽2回戦
八戸学院光星―柴田(10時)
福島商―八戸西(13時)

 ◇仙台市民球場
 ▽2回戦
一関学院―東日大昌平(10時)
花巻東―角館(13時)

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