北上・西和賀

中部医療圏の基幹に 来月開院へ内覧会 北上済生会病院 

北上済生会病院新病院1階の外来と待合室。21診療科の診察室は各ブロックに分けられ、色で識別された
3階の回復期リハビリテーション病棟の病室。特別な一室には家族らがくつろげるようソファも用意した

 社会福祉法人恩賜財団済生会北上済生会病院(一戸貞文院長)は24日、北上市九年橋に完成した新病院の内覧会を開いた。回復期リハビリテーション病棟を増床し、人工透析器も増強。岩手中部医療圏の基幹病院の一つとして11月24日、待望の開院を迎える。

 新病院は鉄骨造り5階建ての免震構造。延べ床面積は付属棟合わせて1万6823平方メートル、保育所棟199平方メートル。患者用駐車場は209台分を確保した。

 診療科は現行と同じ21科で常勤医師25人体制。外来は1階に集約し、色で3ブロックに分け受付窓口を設けた。バス案内表示機付きのラウンジ、コンビニエンスストアを新設して来院者の利便性にも配慮した。

 このほか1階には検査部門と救急室を配置。市委託の在宅医療介護連携支援センターなどの相談機関、窓口を集約した。保健予防センターの一室は専用出入り口を設け、健康診断や人間ドックの来院者を迎える。

 総病床数は現稼働分より28床少ない224床。4階の一般病床は114床で、新型コロナウイルスなどに対応する感染症病床が4床。疑われる患者は1階の専用出入り口から入り、他の患者の病室と完全隔離する。

 3階の小児周産期病棟は50床で、妊産婦や赤ちゃん、子供が入る。回復期リハビリテーション病棟は60床で、現行より16床増。幅広い廊下での歩行訓練が可能で、患者の早期復帰を後押しする。

 2階の人工透析室では、人工透析器を19台から25台に増やす。手術室は3室設け、リハビリテーション科は患者が伸び伸びできるよう広々とした環境にした。

 内覧会には市内外から家族連れらが続々と来場。本内孝典さん(43)=同市孫屋敷=は「ブロック受付があり、受診がスムーズになると感じた。(市街地で)アクセスもよく、近くに薬局があり行きやすい」と好印象を抱いた様子。佐々木裕治さん(41)=花巻市轟木=は「色彩が単調ではなく飽きないデザインで、照明も患者に配慮されている。外来、検査スペースや病室も分かりやすい。人工透析の拠点としても発展していくのでは」と歓迎した。

 同院は機器や備品を順次搬入し、スタッフも開院後を想定したトレーニングを積んでいる。今後入院患者の搬送訓練も行い、1カ月後の開院に万全を期す。

 北上市花園町の現病院での診療は11月18日まで。19日朝から24日朝まで一般、救急外来を休止し、22日に入院患者約100人を新病院に搬送。24日午前8時30分から新病院で外来診療と救急外来を開始する。

 一戸院長は「コロナの影響もなく順調に工事が進み、関係する皆さんに感謝したい。新病院開院後も基本理念の『施薬救療』の精神で親切、丁寧な治療を心掛けたい」と話している。

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