花巻

一攫千金夢見て 住民が砂金採り 東和・田瀬の渓流【花巻】

雨の中、砂金採りを楽しむ参加者

 花巻市東和町田瀬の渓流で25日、地域住民が砂金採りに挑戦した。田瀬地域コミュニティ会議が金発掘探検隊として企画。あいにくの雨降りの中、参加者が「一攫(いっかく)千金」を夢見ながら楽しんだ。

 砥石発掘(5月)、水晶発掘(8月)に続く2020年度発掘探検事業の第3弾。かつて黄金沢、向田瀬、鳩小沢などに金山があった歴史を学んでもらう狙いで、小学生から80代まで13人が参加した。

 岩だらけの沢を上りながら砂金がたまりやすい岩盤のくぼみや蛇行する流れの内側などのポイントに分散。各自が溝の付いた専用の皿に砂利を入れ、揺すりながら大きな砂利を少しずつ取り除いて砂金を探した。

 参加者は目を凝らして光る物を見つけては「これかな?」「雲母じゃないの?」などと見せ合い、ポイントを求めて上流へ移動しながら夢中になっていた。

 東和小学校2年の塚澤舞さんは「足が滑って4回も転んだ」といい、同4年の多田虎琉君も「石だらけで歩くのが大変だった。雲母だけで残念だったけど楽しかった」と笑顔。

 中には金を採ったという大人もいて、同会議の菅原勇一会長(77)は「田瀬にいろんな資源があることを再認識してほしい」と話し、21年度も継続実施する。

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