一関・平泉

五輪の熱戦に夢チュ~ 東山の女性3人 工夫凝らしネズミ人形【一関】

ネズミの人形で柔道の試合風景を再現
ネズミを重量挙げやサッカーなど五輪各競技のアスリートに見立てて壁飾り風にしている

 昔話をモチーフにした「ねずみの嫁入り」を振り出しに「ねずみの建前」「ねずみの孫抱き」とネズミを題材にした人形の3部作を制作した一関市東山町の女性3人が、シリーズ4作目として2020年東京五輪をテーマにした「2020幻のネズリンピック」を作った。新型コロナウイルスの感染拡大で今年の五輪は幻に終わったものの、地元の東山文化祭(31日~11月1日、長坂会場)に作品を展示し、来年の開催へ期待を込める。

 幻のネズリンピックの人形を作ったのは同町長坂字柴宿の田守りつ子さん(68)と石山けい子さん(70)、菊地洋子さん(66)。

 ネズミの人形は体長10~15センチほどを52体制作。審判を前に組み合う柔道の様子やあん馬や鉄棒で演技する体操の競技の場面、表彰式の模様を再現。このほか、輪切りにした竹を組み合わせて作った五輪マークの台に柔道や卓球、重量挙げ、サッカー、ラグビー、テニス、サーフィン、スケートボードなどの競技に躍動するネズミのアスリートの人形を配し壁飾り風にしたものを9種類制作した。

 各競技のコスチュームを着けたネズミはボールやラケット、バーベルといった道具を手にするなど細部にも工夫を凝らしている。

 田守さんと石山さん、菊地さんの3人は近所に住む茶飲み友達同士で、2018年にねずみの嫁入りの場面を描いた作品を制作。周囲の勧めもあり作品を地元の文化祭に出品したところ反響を呼び、続編としてねずみの建前とねずみの孫抱きの作品を作り、市内外で展示などを行っている。

 今回の作品は昨年の文化祭が終わった頃からテーマを五輪と決め年明けから制作に取り組んだが、新型コロナの影響で五輪の延期や中止がささやかれるようになり、開催の行方を見ながら制作を進めてきたという。

 田守さんは「今年は子年だったのでネズリンピックとしたが五輪はコロナで1年延期された。今年の五輪は幻になったが、来年こそ五輪が開催できれば」と人形に願いを託していた。

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