花巻

高齢者の買い物支援 移動スーパーきょう運行開始 イトーヨーカドー花巻店

イトーヨーカドー花巻店が30日から運行する「とくし丸」。高齢者の買い物支援や見守り活動につなげていく

 イトーヨーカ堂(東京都千代田区、三枝富博代表取締役社長)は、30日から花巻市下小舟渡のイトーヨーカドー花巻店を拠点に、移動スーパー「イトーヨーカドーとくし丸」2台を運行する。同市での運行は初めてで、東和町や花巻南部などを巡る。身近な商店の減少などで買い物が困難な地域の個人宅を回るほか、高齢者の買い物支援や見守りにつなげていく。

 29日に市役所前で出走式が行われ、同社北海道東北ゾーンの村元洋マネジャーは「とくし丸は全国各地のスーパーマーケットと連携して600台以上が運行されている。当社で10、11台目、北海道東北ゾーンでは花巻店が初。移動販売を通じて質の高い商品とサービス提供に努めたい」と語った。同社が地域活性化包括連携協定を結ぶ同市の藤原忠雅副市長は「買い物に不便を生じている方々への食料、日用品の販売を通じて高齢者の見守り支援にも協力して頂きたい」と期待を込めた。

 とくし丸(花巻店1号車、2号車)は、冷蔵機能を備えた軽トラックに加工食品や生鮮品、日用品など、400品目・1200点を積載。毎週平日の5日間、午前10時~午後5時の運行を予定し、1号車は東和町ほぼ全域と遠野市宮守町の一部を、2号車は東和、石鳥谷両町の一部、花巻地域の矢沢、花南地区などをそれぞれ巡る。

 同社によると、同市東和町土沢のAコープとうわの閉店に伴い花巻店が顧客を引き継いだほか、2013年から取り組んできた4トン車両での移動販売サービス「あんしんお届け便」をやめ、とくし丸に移行した。同店の販売スタッフが運行を担当する。

 毎日の買い物が困難なお年寄りや体の不自由な人への支援のほか、高齢者の見守り活動にも協力し、地域安全の面でも期待されている。また新型コロナウイルス感染拡大により人混みや密閉空間を避け、個人宅を回りながらの販売が中心となる。

 花巻店の櫛田泰吾店長は「お客さまの声を受け、鮮魚を小分けにするなどできる限り多くの商品を届けたい。お客の声を聞きながら接客、サービス向上に努めたい」と語る。

 問い合わせは同店=0198(23)7200=へ。

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