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コロナ禍も産地と密 職人の技、心を発信 奥州、一関、平泉3市町 オンラインで五感市

職人の技を配信しているオンライン五感市がスタート。京屋染物店ではスマートフォンを活用して染色の様子を配信した

 奥州、一関、平泉3市町のものづくりの現場をウェブ上で公開する「ON―LINE(オンライン)五感市」(実行委主催)は30日、スタートした。五感市は工場、工房を訪れて間近に体験できるイベントで、今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴いインターネットを活用して開催。15業者が工房や製品紹介に関する動画を配信しており、ネットを通じて高度な職人技に触れる機会を提供している。

 五感市は伝統工芸などの工場、工房を公開するオープンファクトリーとして、県南各企業の魅力を連携して全国に発信することでものづくりのブランド化を目指していこうと、2018年から開催。今年は新型コロナの影響が続いていることから、通常通りの開催は厳しいとして「産密―今だから産地と人は密になれる」をテーマにウェブ配信で伝統工芸の魅力を発信することとした。

 南部鉄器や岩谷堂箪笥(たんす)、秀衡塗など伝統工芸のほか、酒造や食品加工、染め物、太鼓などの各業者は普段は公開していない工房の様子などを紹介する動画を配信している。

 このうち一関市大手町の京屋染物店(蜂谷悠介代表取締役)では写真動画共有アプリ・インスタグラムを活用して実際に染色する様子について生配信し、手際よく作業を進める中で各工程について分かりやすく説明。あまり公開する機会がないという洗い場や染料を作る工程についても紹介した。染色統括リーダーの寺嶋康平さん(32)は「普段から工場を公開してお客と話をする機会が多いが、いつも通りお客の好奇心をくすぐるような技を示していきたい」と語っていた。

 オンライン五感市は11月1日までの開催。視聴者参加型企画として各社の動画内で職人が出すヒントを基にキーワードをつなげ、3文字の単語を完成させた応募者に抽選でグッズをプレゼントする「オンラインキーワードラリー」や、インスタグラムに参加企業の製品を使用している写真を投稿してもらうフォトコンテストも行う。各社による動画などは、視聴者参加型企画の応募期間に当たる12月31日まで視聴可能。配信の日程は五感市のホームページ=https://gokan-ichi.com/online/=で確認できる。

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