陵侑が逆転優勝 UHB杯ジャンプ
ノルディックスキーのUHB杯ジャンプ大会は31日、札幌市大倉山ジャンプ競技場(HS137メートル、K点123メートル)でラージヒルが行われ、男子は小林陵侑(盛岡中央高―土屋ホーム)が132メートル、141・5メートルを飛び、合計276・6点で1回目の2位から逆転優勝した。1回目トップの佐藤幸椰が2位、伊東大貴(ともに雪印メグミルク)が3位。
女子は伊藤有希(土屋ホーム)が2回目にジャンプ台記録を更新する143メートルを飛び、合計261・9点で大会連覇。高梨沙羅(クラレ)が254・4点で2位、丸山希(明大)が3位だった。
小林陵に笑顔が戻った。1回目で2位につけ、2回目は直前の選手たちが好記録を残す中で自身が持つジャンプ台記録に並ぶ141・5メートルをマーク。着地もしっかりと決めた。「自信はあまりなかったが、自分の動きに集中できた」。佐藤幸を逆転し、「優勝できてうれしい」と喜んだ。
今夏は新型コロナウイルスの影響で試合がない中、「ジャンプに気合が入らないこともあった」と打ち明ける。約1週間前に長野・白馬で行われた全日本選手権では風にも恵まれず、ノーマルヒル6位、ラージヒル7位と低調。それでも、大倉山に来てアプローチの抜けが良くなったという。「冬に近づくにつれて気持ちも熱くなり、ジャンプも良くなってきている」と表情が明るかった。【時事】