指名手配捜査 強化月間始まる 岩手県警 情報提供呼び掛け
警察庁が11月に設定する「指名手配被疑者捜査強化月間」が1日、スタートした。同庁指定重要手配被疑者12人を含む凶悪重要事件の被疑者を早期に検挙するため取り締まりを強化する。本県では2008年に宮古市川井の山中で女性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、小原勝幸容疑者(40)=本籍田野畑村=が殺人容疑で重要手配されており、県警が情報提供を呼び掛けている。
8月末現在、全国の警察が指名手配している容疑者は約630人。このうち、小原容疑者を含む凶悪事件で同庁が特に指定している重要手配被疑者12人について全国の警察が捜査態勢を強化するほか、積極的な広報活動を行い国民からの情報提供を促す。小原容疑者は捜査特別報奨金対象として上限300万円の重要指名手配に指定されている。
県警では、啓発ポスター2種(各2000枚)を県内の公共施設や宿泊施設、娯楽施設に配布。11日にはJR盛岡、仙台の両駅と宮古市の道の駅やまびこ館で手配用広報チラシを配り、広く情報提供を呼び掛ける。新家勝昭刑事部長は「警察の総力を挙げて追跡捜査を行い、早期検挙に取り組んでいく」としている。