北上・西和賀

自然満喫 魅力を発信 アウトドアツーリズム PRへ体験会スタート【北上】

トレッキングツアーで紅葉などを楽しみながら歩く参加者

 北上市の北上観光コンベンション協会は、北上アウトドアツーリズムのPR事業「WEEKEND OUTDOORS」を開始した。初心者向けのイベントの開催やスタンプラリー、映像制作、無料通信アプリ「LINE」などを通じて北上で体験できるアウトドアスポーツの魅力を伝え、需要を開拓していく。

 北上アウトドアツーリズムは、2017年にスポーツリンク北上が発刊し、全戸配布した冊子。誰もが自分の体力に応じて運動できるアウトドアスポーツに着目し、サイクリング、ウオーキング、トレイル、マラニックなどの市内の地域資源を活用したコースを設定した。

 PR事業は、北上アウトドアツーリズムの認知度を高めようと実施。1日にはキックオフイベントとして「岩沢・夏油高原トレッキングツアー」と銘打ち、同市和賀町のJR岩沢駅から夏油高原スキー場まで約12キロ、所要時間3時間強のトレイルコースの体験会が開かれた。

 日本人女性で初めてK2登頂に成功した小松由佳さん監修のコースで、県内外から23人が参加。岩手の近現代産業を支えた銅山の水沢鉱山跡、動物たちの姿や足跡、木々の紅葉を見たり、会話を楽しんだりしながらゴールを目指した。

 冬木立を抜けた先のゴールは、北上山地の山々まで見渡す限りの眺望と眼下に秋のゲレンデが広がる雄大な景色。参加者は寝転んだり、景色を写真に収めたりして思い思いに満足感を味わい、同市の齊藤政子さん(72)は「紅葉や木立を抜けると突然視界がぱっと開ける。達成感がある感動的なコース」と話していた。

 このほか3日にはスポーツサイクル試乗会を、同市文化交流センターさくらホールで開催の「さくらパークプロジェクトにぎわいフェス」の会場で開く。北上で体験できるアウトドアスポーツのスタート地点4カ所にオリジナルスタンプを設置し、21年3月31日までの期間中に集めると、オリジナルエコボトルがもらえるスタンプラリーも実施中。LINE公式アカウントを「友だち」に追加して同協会窓口に提示するとオリジナルラゲッジタグがプレゼントされる。

 同協会は今後もさまざまなイベントを企画する予定で「週末に気軽に体験し、北上アウトドアツーリズムをもっと身近に感じてほしい」としている。

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