北上・西和賀

仕事の魅力、やりがいは 地元高校生「図鑑」作成へ取材【西和賀】

西和賀町で働く人にインタビューする西和賀高校の生徒

 「西和賀まち・ひと・しごと魅力図鑑」の作成に取り組む西和賀町の県立西和賀高校(鈴木裕校長)の1、2年生は4日、町内で働く21人をインタビューし、町の魅力に迫った。

 図鑑の作成は、地域で働く人の取材を通して町の魅力を発見し、町内外に発信する試み。総合的な探求の時間「いのち輝く百年創造塾」の授業時間を利用して取材を行った。

 同日は1、2年生65人が3~4人のグループに分かれ、宿泊、飲食、小売、農業、教育、金融、医療、公務員などの職場19カ所を訪問。仕事の内容に理解を深めた上で、西和賀で働くきっかけ、仕事を選んだ理由などさまざまな質問を投げ掛けた。

 このうち同町の湯川温泉で旅館業を営む「山人―Yamado―」で働く人を取材した2年菊池さくらさん(17)はインタビューを終え、「西和賀の魅力を広く伝えようとしている人がこんなにもたくさんいた。魅力的だと思われている町にこれからも関わっていきたいと思うようになった」と実感を語った。

 取材を受けた同社サービススタッフの坂本瑞季さん(22)は盛岡市出身で今年入社したばかり。「学生時代は岩手に戻る気はなかったが、山人を知ってからは魅力が強すぎて離れられなくなった。西和賀は若者に優しいまち。やりたいことがあればどこででもできる」と話す。

 生徒たちは今後、インタビューした内容を元に記事を作成する。取材した21人の記事を冊子にまとめ、2021年1月には関係者を招いて発表会を開く予定。

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