いざお歳暮商戦 さくら野北上店に特設コーナー
年末を控え、さくら野百貨店北上店は6日、北上市本通りの同店1階催事場に「お歳暮ギフトセンター」を開設した。江刺りんごや冷麺、前沢牛、三陸産海産物など県産を含む東北地方の商品「みちのくギフト」を中心に、サンプル約300点を展示。カタログ掲載商品を含めて約1300点を取り扱う。12月28日まで。
催事場には開店と同時に買い物客が訪れ、親類やお世話になった人への贈り物を慎重に選ぶ姿が見られた。同市の松本典子さん(80)は「栃木にいる姉に岩手のおいしい魚を贈りたい。焼いたり煮たりするのは大変なので温めるだけで簡単に食べられるものを探している」と話し、姉の喜ぶ顔を想像しながらじっくりと選んでいた。
同店によると、今季は新型コロナウイルスの感染予防のため、従業員や利用客の安全を第一に考え、恒例の出陣式を取りやめた。売り場も陳列棚を減らし通路幅を確保、待合席も間隔を空けて、消毒を徹底するなど対策を講じている。
商品も、新型コロナの影響で帰省できない人のために、岩手の産物を贈るニーズが高まっていることから、県産の牛肉と海産物、スイーツなどの詰め合わせや、コメと納豆汁のセットなどメーカーのコラボ企画商品が新たに登場。700点余りは全国送料無料で、産地直送ギフトなどもあり種類も豊富だ。
菅原剛販売促進店次長は「コロナ禍でのお歳暮。岩手のおいしいものをセットにし、届け先に喜んでもらうことで贈り主も幸せになる―そんな商品をそろえた。相手の笑顔を思い、お歳暮のやりとりをしてもらえれば」と話す。