展勝地盛り上げに一役 魅力伝える動画配信 県立大生ら【北上】
北上市出身などの大学生が、展勝地一帯をはじめ北上の魅力を伝える動画「春夏秋冬おでんせラジオ」を動画投稿サイト・ユーチューブに投稿している。若者らしい発想で見どころを紹介し、2021年の展勝地開園100周年の盛り上げに一役買う。
動画制作に携わっているのは、県立大の西野花菜さん(21)=総合政策学部3年、熊谷元輝さん(21)=ソフトウェア情報学部3年、稲垣隼人さん(20)=同学部2年=、坂口夏帆さん(22)=同学部2年=の4人と東京学芸大の小原奏馬さん(20)=教育学部1年=。
西野さん、熊谷さん、小原さんの3人は北上出身で稲垣さんと坂口さんは県外出身。昨秋、みちのく民俗村で開いたイベントを機に知り合った。今年は展勝地100周年に向けたイベントを考えていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため動画配信に切り替えた。
7月から撮影を始め、順次配信。紹介版を手初めに1回目は展勝地、2回目は鬼剣舞をテーマとした。メンバーは春夏秋冬の妖精たち、進行役に扮(ふん)して声を担当し、若者らしいユニークなトークでそれぞれの歴史や楽しみ方、注目すべき点などを紹介している。
西野さんと稲垣さんは8日、収録のため国指定史跡の国見山廃寺跡を散策。五重塔跡や阿弥陀堂跡、八幡神社、頂上の展望台、平和の鐘付近などで撮影に当たった。
展望台では市街地と紅葉に染まった自然豊かな風景をカメラに収め、稲垣さんは「この景色は、昔の人たちにとっても宝だったのでは」と感激。自身は愛知県一宮市出身で、「北上は想像以上にいろいろな魅力が詰まっている。外から見た視点と、実際に岩手に住んだ両方の視点で紹介できれば」と意気込む。
西野さんは「ユーチューブに『応援してます』コメントをいただき、励みになる。多くの皆さんに番組づくりに協力してもらっている」と感謝。今後も市立博物館やみちのく民俗村、市内の屋内施設を取り上げる予定で、「来年春の北上展勝地さくらまつりまでにいろいろな情報をアップし、来場者に北上を紹介するガイドとなれば」と話している。
今回収録した動画は、12月上旬ごろの配信を予定する。