樹木青く幻想的に 観自在王院跡ライトアップ・平泉
国連が定める世界糖尿病デー(14日)に合わせて夜の浄土庭園を青い照明で照らす「平泉ブルーライトアップ2020」は13日夕、平泉町の観自在王院跡で始まり、夕暮れの池の水面に青く浮かび上がった幻想的な光景が糖尿病の予防と啓発を促した。14日も午後5~8時に行われる。
世界各国の公共施設や主要な建物などを世界糖尿病デーのシンボルマークであるブルーサークルにちなんだ照明で照らす啓発活動。同町では有志による平泉ブルーライトアップ実行委員会(引地勲委員長)の主催で13年から始まり、今年は新型コロナウイルス感染症に日夜立ち向かう医療従事者への感謝も込めた。
庭園中央にある舞鶴が池の中島に設けられた19基のLED(発光ダイオード)照明が中島内の樹木を青く照らし出し、池のほとりでは訪れた町民らが幻想的な世界に見入っていた。
引地委員長は「岩手は糖尿病患者の割合が全国で6番目に多いこともあり、このイベントを通して多くの人に病気への理解と早期発見、早期治療を呼び掛けたい。世界中でコロナ禍と戦う医療従事者へのエールでもあるということも忘れないでほしい」としている。