いわて瞬感 霜秋彩る柿のれん
一関地方で干し柿作りが最盛期を迎えた。住民らが作った秋の風物詩「柿のれん」が、霜秋(そうしゅう)を鮮やかに彩っている。
一関市花泉町老松の老松柿生産組合「おいまつ柿援隊」(小野寺義成組合長)は、旧JAいわて南老松支店で特産の「おいまつ柿」を使った干し柿作りに精を出す。地区内で今年収穫した実は約1万個。組合員10人ほどが手作業で一つ一つ皮をむく。
野外に設置された高さ約4メートルの干し場には、オレンジ色の実が整然と並ぶ。柿は12月15日ごろまで天日干しされ、寒風にさらされながら甘味を蓄える。
小野寺組合長は「今年の実は大きい。朝が寒く、風がよく吹くなど干し柿を作るのに適した天候になっているので、良い味になるはず」と期待を寄せる。