一関・平泉

泊まって支援再び 岩手、宮城県民に対象拡大 きょうから応援割【一関】

 新型コロナウイルス感染拡大で売り上げの大幅減など影響を受けた宿泊施設を支援するため、一関市は20日から「いちのせき宿泊応援割」の第2弾を実施する。市内の宿泊施設に宿泊した場合に一部が割引、助成される制度で、7~9月に実施して好評を博したことから再度実施することにした。前回は対象を市民に限定したが、今回は岩手、宮城両県民に拡大し、さらに利用促進を図る。

 市は新型コロナの感染拡大で影響を受けた事業所に対してさまざまな支援策を創設する一環で、普段は利用の大半を占める市外からの宿泊客が少ない中、地元の市民が利用することで各施設の支援につなげようと7月から応援割を実施。9月末までを期間としたところ、利用者が多かったことで予約受け付け期間が当初予定よりも前倒しされるなど、人気を集めた。宿泊施設からは「今まで泊まったことがないという市民の利用があり良い機会になった」という好反応で、温泉施設だけでなくビジネスホテルでの利用も多かったことから、市は応援割りの効果があったと分析する。

 さらに宿泊施設の支援につなげるため、第2弾を実施する。前回は宿泊料金に応じて最大5000円が割り引かれたが、今回は利用対象が市民の場合は3000円、市民を除く岩手県民と宮城県民は2000円が一律の割引額となる。政府の観光支援策「Go To トラベル」などの利用により宿泊料がそれぞれ3000円、2000円未満となる場合は実費宿泊料を上限として割り引く。予算額は8694万円で、第1弾の4倍ほどが計上された。

 同事業を利用する場合には、対象施設に直接電話などで予約を入れ、応援割を利用する旨を伝える。チェックインの際に宿泊証明書を記入し、免許証などで宿泊者全員の本人確認を行う(高校生以下は必要なし)。利用者は精算時に割引後の差額を支払う。利用は何度でも可能で、対象は29施設。

 期間は2021年2月末まで。問い合わせは市新型コロナ感染症対策本部経営支援班=0191(21)8730=へ。

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