新型コロナ/新たに8人感染 県内97人【岩手】
県と盛岡市は19日、新たに20~50代男女8人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。重症者はいないという。県内の感染者は計97人。県南では、奥州市の県立胆沢病院非常勤職員で同市の50代女性をはじめ、花巻市の50代会社員男性、一関市の50代店員男性の感染が判明した。【2面に関連】
県や盛岡市などによると、非常勤職員の女性は、看護補助の業務を担当。勤務していた17日に発熱や倦怠(けんたい)感、頭痛の症状が出て早退し奥州市内の医療機関を受診。18日のPCR検査で感染が判明した。県外への移動はないという。
病院内の接触者27人については、既にPCR検査を実施しており、ウイルスは検出されなかった。同病院では、女性の勤務場所などを消毒し通常通りの診療を行っている。
花巻市の男性は、17日に感染が判明した矢巾町の50代会社員男性の職場同僚で、発熱、せき、頭痛などの症状がある。11、17日に県内の医療機関を受診し、18日に感染が確認された。
一関市の男性は、飲食店勤務で、発熱、咽頭(いんとう)痛などの症状があり、17日に医療機関を受診し18日に感染が判明した。発症日は13日で、13~15日は勤務していた。今後、職場の同僚や同居家族などの検査を実施する予定。
クラスター(感染者集団)関連では、盛岡中央消防署葛巻分署の職員で20代男性が新たに感染。テレビ岩手は19日までに、営業局社員で盛岡市の40代男性が感染したと発表した。同市大通の飲食店「ヌッフ・デュ・パプ」を10月29日に利用し、今月5日には県外の職場関係者と会食していたという。
このほか、17日に感染が判明した滝沢市の80代女性の同居家族で、50代会社員男性、50代団体職員女性、20代アルバイト女性の3人の感染が確認された。