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石割桜が冬支度 盛岡地裁前【岩手】

本格的な冬の訪れを前に、石割桜の雪囲い作業に当たる職人

 盛岡市内丸の盛岡地裁前にある国の天然記念物・石割桜の雪囲い作業が19日、市内の造園業者によって行われた。太い幹がこもで巻かれるなど冬の装いとなった。

 石割桜は、樹齢350年以上と推定されるエドヒガン。雪囲いは冬の寒さから幹や枝を守るため、毎年行われている。

 同日は約90年にわたり、雪囲いを請け負う豊香園の職人7人が新型コロナウイルス対策のマウスシールドを着けて作業。高さ約13メートルの支柱を設置し、頂点から縄を放射線状に枝に結び付ける「雪つり」を施した。石の割れ目にわらを詰めて冷え込まないようにしたほか、周囲4・5メートルの幹にこも10枚を巻き付け、寒さへの備えを万全にした。

 雪囲いは、2021年3月中旬に外す予定。同社の藤村尚樹社長(45)は「どんな状況でも石割桜は花を咲かせてくれる。市民の皆さんにはコロナ禍だからこそ、いつか日常が戻ってくることを願い、来年のきれいな桜を見てほしい」と話していた。

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