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ブナ結実、県内2年ぶり凶作 東北森林管理局 クマ出没を懸念

ブナの実 東北森林管理局は、2020年度のブナの結実状況の調査結果をまとめた。本県は18年度以来2年ぶりの凶作となった。

 同管理局は、福島を除く東北5県の142カ所(定点)で初夏の開花状況と秋の結実状況を調査している。

 県内の結実状況は、ごくわずかな種子が付く「一部」が最も多い12カ所、種子が実らない「非結実」6カ所、部分が4カ所、全体が1カ所で、結実の状況を踏まえた豊凶指数は1・3の凶作となった。

 本県過去の結実時の豊凶区分は、17、18年度が凶作、19年度は大凶作だった。今年度は本県以外では、宮城と山形が大凶作、青森と秋田が並作だった。

 ブナの実は、ツキノワグマなど山に生息する動物の餌となり繁殖とも関わる。大凶作や凶作だと、人里に下りるクマの目撃情報が増えることなどが懸念されている。

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