北上・西和賀

外来診療スタート 色で識別、分かりやすく 北上済生会病院

外来診療がスタートした北上済生会病院新病院。スタッフらが来院者に応対、案内した=24日午前、北上市九年橋

 北上市九年橋に新築移転した北上済生会病院で24日、外来診療が始まった。初日から多くの患者や家族、関係者が来院。岩手中部医療圏の基幹病院の一つとして、新たなスタートを切った。

 18日で同市花園町の旧病院での外来診療を終え、22日に入院患者79人を新病院に移送。23日にはリハビリテーション部門と透析部門も始まり、24日は午前8時30分に一戸貞文院長が院内放送で診療開始を宣言。21診療科体制で診察が始まり、委託業者の関係者や病院スタッフが来院者を案内した。

 外来は1階に集約。複数診療科で三つのブロックに分け、どのエリアに行けばいいか色で識別した。「保健予防センター」は専用の駐車場と出入り口が設けられ、健康診断や人間ドックの来院者を受け入れる。

 各バス路線も新病院を通るルートに変わった。待機者用のラウンジにはバス車両接近情報システムが設置され、県交通や市の拠点間交通「おに丸号」各路線の運行状況が一目瞭然。コンビニエンスストアも設けられ、利便性も高まった。

 来院した那須隆広さん(34)=同市相去町=は「ホテルのようにすごく立派で明るくなった。コンビニもできて便利になり、駐車場も広くなった。街中で条件もいい」と率直に語り、妻の付き添いで来た市内の男性(71)も「初めてでも診療科がどこにあるか分かりやすい。休んで軽食ができるスペースもあっていい」と満足していた。

 初日は眼科や小児科などで混み合い、待合用の椅子が不足するケースもあった。金田学事務長は「これまで(旧病院)と受診の流れが変わり皆さんにとって不慣れな面もあったと思うが、特段の混乱はなかった。椅子の配置は今後、検討したい」と話した。

 新病院は鉄骨造り5階建ての免震構造。総病床数は旧病院稼働分より28床少ない224床。一般病棟114床で、うち完全隔離される感染症病床が4床。回復期リハビリテーション病棟は16床増の60床として機能を充実させ、小児周産期病棟は50床確保。安全・安心な分娩(ぶんべん)環境を整えた。

 これまで同様に救急を受け入れ、小児救急医療の初期診断や治療を強化する。人工透析器はこれまでの19台から25台に増強。引き続き訪問診療、訪問看護も提供する。一戸院長は「『施薬救療』の精神で今後も親切、丁寧な治療を心掛けたい」と語っている。

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