チケット432セット販売 一関はしご酒 コロナ下も安定利用 実行委 さらなる誘客へ内容検討
一関はしご酒実行委員会は、一関市のJR一ノ関駅周辺などで10月27~29日に開催した飲み歩きイベントの第7回「一関はしご酒」の実施結果をまとめた。3枚つづりの専用チケットの販売数は432セットで、新型コロナウイルスの影響もあって前回よりも38セット減少したが、安定した利用があった。実行委ではイベントが定着してきたことに手応えを示しており、さらなる誘客に向けて内容を検討していく。
一関はしご酒は、店の特徴を多くの人に知ってもらうきっかけにしようと、店主らでつくる実行委が企画し、2014年度から実施されている。例年は1日のみの開催だが、今年は新型コロナの影響で落ち込んだ地域経済の活性化を図るために企画された「いちのせき秋まつり」の趣旨に賛同し、10月24、25日の商工フェスタと同31日、11月1日の農業フェスタの間をつなぐイベントとして3日間開催となり、川崎地域を含む居酒屋、飲食店など37店が参加した。
3店分のチケットを購入した上で好みの参加店を巡り、アルコール類やセットメニューを楽しむことができる。チケットに設けられた欄に訪れた店のスタンプを押印してもらい、3店分集めて応募すれば賞品が当たる仕組み。例年は抽選会後に木札が配布され、これを参加店で見せればチケット利用と同じサービスを受けられるが、今回はチケット購入時に木札が配布され、当日に抽選会は行われず各店に応募用紙を提出してもらうこととした。
事務局によると、来店者は延べ1239人で、1店舗平均33・4人、最高で91人が訪れた。同市大町のなのはなプラザ前には特設の販売所も設けられ、当日券も80セットほどが販売されるなど、人気の高さをうかがわせた。抽選への応募は357件で、チケット購入者の82・6%が3店舗以上訪れ、抽選会に参加したことになる。実行委で今月19日に抽選会を開き、当選者が決まった。
実行委では今回の結果について「3日間にわたって開催したことで、密を回避しながら楽しんでもらえたのではないか」と分析する。
次回については今回の結果を精査した上で日程などを含めて検討していく。