関わり大切に奉仕30年 地元密着の活動評価 大迫中 赤十字加盟継続表彰【花巻】
花巻市大迫町の大迫中学校(阿部久幸校長、生徒77人)は、日本赤十字社(大塚義治社長)の2020年度青少年赤十字加盟継続30年表彰を受けた。1987年の加盟以来続くボランティア活動が評価された。
青少年赤十字に加盟すると、学校教育の中に赤十字の精神に基づいた平和や福祉活動などを取り入れることができる。学校や幼稚園、保育園単位で行うもので、それぞれが独自で奉仕活動や国際理解活動などを実践。全国の1万4000校340万人以上が加盟しており、長年活動する個人・団体を表彰している。
大迫中では、ボランティア委員会らが中心になり、多彩なボランティア活動に励む。清掃、雪かき、募金のほか、地域の独居高齢者に年賀状を送るなど地元との関わりを大切にしている。
毎年町内の高齢者施設を訪問し清掃活動を行っているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、生徒が合唱する映像を取り込んだDVDを届け、お年寄りを元気づけた。
表彰を受け、前期ボランティア委員長の藤原愛さん(3年)は「先輩から受け継いだボランティア活動が評価されたことはうれしい。人のためになることをするのは気持ちが良い。次の代にもつなげていきたい」と喜ぶ。
同委員担当の瀬川敦子教諭は「生徒自らが動いて一生懸命ボランティアに取り組んでいる。今後も地域とのつながりを重視した活動を続けていきたい」と語る。
同市の受章校・園はほかに、同じく30年表彰の4園(太田・西公園・宮野目・湯口の各保育園)、15年表彰の花巻北中学校。