障害者の芸術作品紹介 あすまでふれあい文化祭【花巻】
第21回花巻ふれあい文化祭・きらめく銀河アート展は、花巻市の2会場で開かれている。市内の障害のある子供から大人までが、個性を生かして制作した絵画や書道、工作などの芸術作品を紹介している。29日まで。
市民に障害や福祉への理解を深めてもらおうと、市内の福祉関係事業所や団体でつくる「花巻ふれあいネット」(三井信義会長)と市が共催。例年ステージ発表や販売会も行う同文化祭は、新型コロナウイルス感染防止のため中止し、展示部門のみとした。
同市下小舟渡のイトーヨーカドー花巻店2階「ぷらっと花巻」(午前9時~午後8時)、同市高木のジョイス銀河モール花巻銀河ホール(午前10時~午後9時)で開催。
イトーヨーカドーでは、市内の福祉サービス事業所の利用者や支援者らによる作品約250点、銀河ホールでは、市内の小中学校特別支援学級に通う児童生徒が手掛けた作品約110点を並べている。このうち、花巻北中学校の同学級生10人が人気漫画「鬼滅の刃」のDVDジャケットのイラストを参考に、2万7540個の色とりどりの花紙を丸めて貼り合わせたドット画は、ダイナミックかつ細かさが際立ち、買い物客の関心を集めている。
同市浅沢の須藤百合子さん(71)は「手指を使う繊細な作業で、生徒の努力が感じられる。絵画も色使いが独特で素敵」と作品に見入っていた。