奥州・金ケ崎

1年の感謝込め演武 鎮守府八幡宮に奉納 東北学院大居合道愛好会【奥州】

鎮守府八幡宮に居合を奉納した東北学院大工学部居合道愛好会の河野代表

 東北学院大工学部居合道愛好会(河野幸夫代表)は5日、奥州市水沢佐倉河の鎮守府八幡宮(菅原正明宮司)に居合を奉納した。同会は例年、1年無事に活動した感謝を込めて会員ゆかりの地で年納めの演武を行っており、同八幡宮での奉納は4回目。河野代表は「801年に創建されたこちらの八幡宮は歴史を感じて居合を納められる。最高だ」と語っていた。

 同会は、同大名誉教授の河野代表(71)=宮城県塩竃市=の呼び掛けで集まった有志で12年前に活動を始めた。演武の奉納は同会にとっての納会。塩竈神社を皮切りに、本県では同八幡宮、花巻市石鳥谷町の光林寺、北上市稲瀬町の下門岡ひじり塚で行っている。

 同日は、河野代表、石川和己さん(67)、海老名修平さん(71)の3人で訪れた。石川さんは奥州市江刺愛宕出身で水沢工業高2回生。同日は石川さんの高校の同級生髙橋公夫さん(67)の声掛けで、八幡しめ縄奉納会の会員ら近くの人たちが演武を見学した。

 神事で奉納を報告した後、3人が真剣による一閃の技を次々に披露。髙橋さんは「いつもは冗談を言い合っているが、緊張感が漂いそういう雰囲気ではない。違う一面を見た」と感想を話していた。

 石川さんは「縁あって由緒ある八幡宮で奉納できた。気が引き締まって新しい年を迎えられる」とし、河野代表は「1年の仕上げの奉納を、1200年以上の歴史を持つ八幡宮で行えることは最高の締めくくり。一層精進したい」と語っていた。

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