奥州・金ケ崎

市内の名所 声で紹介 視覚障害者向け図書 はなことばの会 30周年記念し製作【奥州】

音声訳はなことばの会がデイジー図書「声で伝える奥州市の魅力」を製作。小沢市長(左)に寄贈する中井会長(中央)と横地委員長

 発足30周年を迎えた「音声訳はなことばの会」(中井慶会長)は節目を記念し、感謝の気持ちを表したいとデイジー図書「声で伝える奥州市の魅力」を製作した。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出を自粛している視覚障害者に図書の中で観光を楽しんでもらうとともに、収束後に訪れてもらうきっかけにしてもらいたいという。5時間弱の内容で、市内の名所や施設などを詳しく紹介。同会では県内外の関係機関・団体に贈呈する考えだ。

 同会は1990年、旧水沢市(現奥州市水沢)の「朗読ボランティア基礎講座」受講生が中心となって発足。市広報など広報物などの音声訳を行い、視覚障害者に送っている。会員は市内の31人で、50人ほどの利用者がいる。

 節目に当たり30周年記念事業実行委員会(横地春生委員長)をつくり、事業を検討。視覚障害者の暮らしにとって、新型コロナ感染対策で避けるべきとされる接触は不可避だとし、「書籍の中で奥州市の観光を楽しんでもらえないか」と、「2019年保存版 奥州市くらしのガイドブック」の観光部分の音声訳を企画した。

 専用の端末やソフトウェアを使って聞くデジタル録音図書として製作。ガイドブックの内容を音声訳しただけでなく、収録されている博物館や記念館などについては施設のパンフレットを基に詳細な施設の紹介も加えて編集し、4時間52分にまとめた。観光ガイドだけに写真が多く、横地委員長は「写真に写っている風景や催しが想像できるように音声で伝えるのは難しかった」と振り返っている。

 同会では、同書を110冊作成し、同市をはじめ県視覚障害者福祉協会と9支部、東北6県の視覚障害者福祉団体、県内特別支援学校、市社会福祉協議会、市観光物産協会、利用者に送付するという。

 8日には、中井会長と横地委員長が市役所を訪ね、小沢昌記市長に同書を手渡した。小沢市長は「30年にわたる皆さんの活動は心強く感じ、感謝している。図書を聞かせてもらい、有効に活用させていただく。次世代の人材も育てていただきたい」と語った。

 中井会長は「市内の観光地などについて頭に入れておいてもらい、新型コロナ収束後に出掛けるときに役立ててほしい。奥州市に訪れるきっかけになればと思い、東北各地にも送った」と話している。

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