花巻

柔らかな緑色魅力的 ブドウ、リンゴの灰使用 果樹ガラスシリーズ販売大迫・森のくに【花巻】

森のくにが販売している果樹ガラスシリーズ

 花巻市大迫町の体験工房「森のくに」(内田大輔支配人)は、地元産のブドウやリンゴの枝の灰を原料に加えた「果樹ガラスシリーズ」のグラスや箸置きを今年から販売している。灰の成分による柔らかな緑の色づきが特長のオリジナル商品。地域資源の再活用といった側面もあり、今後も研究や制作を重ね、シリーズの種類や商品数を増やしていきたい考えだ。

 昨冬剪定(せんてい)したブドウやリンゴの枝木の焼却灰をガラス原料に混ぜ込み、1300度で溶かして造形。灰を加えると冷めやすくなるため作業スピードを上げなければならず、1日ごとに色も微妙に変化するなど取り扱いの難度は高いという。

 商品はグレープグリーン、アップルグリーンのシリーズともグラス(税込み4500円)やぐい飲み(同4000円)、箸置き(同450円)などがあり、アップルグリーンはリンゴの形のペーパーウエイト(同大8000円、小5000円)なども販売している。

 新型コロナウイルスの影響により、今春の大型連休前に窯の使用をストップしたことで生産数量は限られたが、再開後は点数を増やしていくといい、ブドウの灰を使ったワイングラスの制作なども構想している。

 内田支配人は「緑系の色が出るのは想定通りだったがイメージよりもきれいな色で、さまざまな可能性を感じる。ワイングラスは口元や足の部分などを形作るのが難しそうだが、大迫産のブドウでつくったワインを、ブドウの灰を混ぜたグラスで飲むというのも面白いのでは」と思い描く。

 問い合わせは森のくに=0198(48)3009=へ。

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