全国区のチーズケーキは地元の牛乳でできている トロイカチーズ工房(北上市)
北上のロシア料理レストラン「トロイカ」といえば、濃厚でクリーミーなベークドチーズケーキの有名店。この原料となるチーズを作っているのが、店に隣接する「トロイカチーズ工房」だ。 レストランは1973年にオープンし、その4〜5年後にチーズケーキが大ヒット。当時はメーカー品のクリームチーズを使っていたが、髙橋正代表は「他にはまねできないチーズケーキにしたい」と周囲の反対を押し切ってチーズの自社製造を決意。シェフの仕事と並行して製法を習得し、97年にチーズ製造を開始した。
現在、工房では6人のチーズ職人が1日200~600リットルの地元の牛乳を使って毎日チーズを作る。欠かさず作るのはチーズケーキの原料であるクリームチーズとカッテージチーズ。レストランの料理に使う「モッツァレラ」や「ゴーダ」、裂けるタイプの「ストリング」、焼くとおいしい「カチョカバロ」もあり、店頭で販売する。髙橋代表は、チーズに詳しい人から「ここのチーズはちゃんと牛乳の味がするね」と言われたことが忘れられない。「自社製のおいしさをうまく説明できなかったが、その言葉で“そうか”と気が付いた。手作りならではの牛乳の味、それを確かめてもらえればうれしい」。
ロシア料理 トロイカ
北上市上江釣子16-53-1
0197・62・4365
営/10時~19時(18時LO)食事は11時~
休/水曜、12月30日~1月2日