一関・平泉

本間所長(水沢VLBI観測所)と迫る「宇宙×ILC」 23日・いちのせきサイエンスカフェ

23日に開かれるいちのせきサイエンスカフェのPRチラシ
オンラインでも公開

 次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」誘致実現に向けた機運醸成を図ろうと、いちのせきサイエンスカフェ(一関市、県南広域振興局主催)は、23日午後1時30分から同市大町の一関市民センターで開かれる。今回は「宇宙×ILC」コラボイベントとして、国立天文台水沢VLBI観測所長の本間希樹さんを講師に招く。

 サイエンスカフェはカフェスタイルで研究者と気軽に語り合うイベントを通じて科学の世界に触れてもらおうと、2014年度から開かれている。今回は創立120周年を迎えさまざまな功績を重ねる国立天文台水沢と、宇宙の謎を解明するために実現を目指すILCのコラボイベントとして開催する。

 本間さんは米国テキサス州生まれで神奈川県育ち。東京大大学院博士課程修了で、2015年から国立天文台教授、水沢VLBI観測所長を兼務する。専門は電波天文学で、銀河系構造やブラックホールの研究を主に行っており、19年に世界で初めてブラックホールの撮影に成功した国際プロジェクトで日本の研究者チーム代表を務めた。

 当日は「岩手からブラックホールへ、銀河鉄道の旅」をテーマに、緯度観測所から国立天文台水沢に至るまでの研究や、最新のブラックホール研究の成果について語る。

 新型コロナウイルス感染防止の観点から、同センターで直接聴講できる人数を制限し、オンラインでも公開する。定員はいずれも先着順で会場30人、オンライン100人。参加料は会場参加のみ200円(ソフトドリンク、菓子代)で学生は無料。申込期間は5日から15日まで。

 申し込み方法は、会場参加の場合は電話かファクス、電子メール、窓口持参、オンラインの場合はメールのみで受け付ける。

 申し込み、問い合わせ先は市ILC推進課=0191(21)8315、ファクス0191(21)2164、メールアドレスichinoseki-sciencecafe@sonobe.co.jp=。

 関連イベントとして、同市大手町の一関図書館で企画展示「宇宙×ILC」が27日まで開催されている。

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