奥州・金ケ崎

着実な歩みで盛況へ 子牛初競りに234頭上場 県南家畜市場【奥州】

234頭が初競りに上場された県南家畜市場

 JA全農いわての県南家畜市場初市式が6日、奥州市江刺田原の同市場で行われ、コロナ禍や雪害に見舞われる中で2021年の子牛の競りが始まった。同日は岩手ふるさと、江刺、大船渡市の3JA管内の234頭が上場され、平均で前年比2%安の取り引きとなった。出席した関係者は丑(うし)年に一歩一歩着実に歩む誓いを立て、市場の盛況に期待を寄せていた。

 20年はコロナ禍で春先に外食需要が落ち込み、枝肉相場が急落した影響で子牛相場も急落。秋から年末に向けて回復基調にあり、初競りは1都3県の緊急事態宣言直前ということもあり、関係者が注目していた。

 式ではJA全農いわて運営委員会の後藤元夫副会長が「国消国産を見直すときだ。国内で消費する仕組みづくりを進めたい」とあいさつ。来賓の達増拓也県知事は「トップブランドとして実り豊かな明るい年となることを願う」と祝辞を述べ、JA関係者、小沢昌記奥州市長、髙橋由一金ケ崎町長らと共に鏡開きを行った。

 競りは、達増知事が発声して幕開け。雌111頭、去勢123頭が次々に入場し、雌110頭、去勢123頭が競り落とされた。価格は最高が112万900円(雌)で、平均は71万6624円だった。

 JA全農いわて畜産酪農部の林伸彦部長は「昨年春の急落の怖さが肥育農家にはある。子牛相場は当然枝肉相場の影響を受ける。今後は緊急事態宣言がどう影響するか」と語っている。

 同日10頭を上場した繁殖農家菊池忠孝さん(63)=同市江刺玉里=は「緊急事態宣言が出るということで心配したが、お客さんに頑張ってもらってまずまずの値段。ほっとしている。ただ、先行きが見えないので心配している」と話していた。

 式の席上、本県の黒毛和種を牽引(けんいん)してきた県有種雄牛「菊福秀」を生産した乃川俊正さん(同市江刺)をはじめ、新規登録された「菊富秀」の朽木利彦さん(同)、「美津福勝」の藤野新男さん(一関市千厩町)に種雄牛造成功労賞が贈られた。

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