花巻

大迫の鍾乳洞「氷筍」出現 県南地方、今季一番の冷え込み

花巻市大迫町外川目の鍾乳洞で見られる氷筍

 9日の県南地方は朝の冷え込みが厳しく、多くの観測地点で今季最低気温を記録した。花巻市大迫町の鍾乳洞では、天井から落ちた水滴が凍結して上に伸びる「氷筍(ひょうじゅん)」が出現し、いてつく寒さを物語っている。

 盛岡地方気象台によると、奥州市若柳で観測史上最低となる氷点下19・9度、花巻で1月の観測史上最低の同17・5度を記録したほか、大迫で同16・3度、北上市で同14・7度、奥州市江刺で同18・3度といずれも今季最低となった。

 氷筍ができているのは大迫町外川目の大清水穴。岩に染み込んだ雪解け水がコケを伝って滴り落ちて少しずつ凍り、タケノコのように伸びていく現象で、数年前に早池峰賢治の会の浅沼利一郎会長(同町外川目)が発見した。

 厳寒期に見られるが、降雪が少なかった昨冬はできなかった。大雪や強烈な冷え込みに見舞われた今冬は例年より早い12月下旬から形成されたといい、数センチのものから60、70センチほどの大きさまで、入り口付近に数十本の氷塊が林立する。

 「いつもより数が多くて大きいし、洞窟の奥まで広がっている。寒さが厳しいので今年は長持ちするのでは」と浅沼会長。日差しを受けてきらきら輝く大自然の芸術が、幻想的で静謐(せいひつ)な雰囲気を醸し出している。

 同気象台によると、10日の県内は冬型の気圧配置が続くため曇りや晴れだが、内陸では雪が降る見込み。

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