雪かき僕らに任せて スノーバスターズ 高齢者世帯で奉仕作業【西和賀】
連日の降雪により例年を大きく超える積雪量となっている西和賀町で、地域の除雪ボランティアである西和賀町スノーバスターズ(深澤賢雄会長)が活躍している。高齢者などの世帯へ向かい、雪に埋もれた生活道や屋根からの落雪でふさがった窓などの除雪を行っている。
町社会福祉協議会が窓口となって町内外からボランティアを受け入れ、自力で除排雪が困難な高齢者などの世帯を対象に住宅周辺の除雪を支援。原則として12月から翌年3月まで毎月第2日曜日を活動日とし、22の作業班ごとに見守りや安否確認も兼ねて実施している。
今冬は町内の中高生らを含め計350人余りが登録し、約90世帯が除雪を希望。11日は同町の長峰地区(同町左草、下前)でボランティアが要望のあった3世帯へ向かった。
このうち同町左草の女性(86)宅では、1階軒まで高さ3メートルほどに積もった雪が窓をふさいでいたため、中学生3人を含むボランティア13人が、スノーダンプで雪を崩して庭の片隅に移動させ、窓から日差しが入るようにした。女性は「若い力は頼りになる。ありがたい」と感謝していた。
同町では昨年12月中旬からほぼ毎日降雪があり、同町湯田の最大積雪深は10日現在で194センチと平年の2・2倍になっている。
同地区班長の髙橋貞夫さん(53)は「1カ月でこれだけ積もるのは初めてで驚いている。一人暮らしでは不安な方も多いと思う。屋根から落ちる雪に気を付けて除雪作業をしていきたい」と話していた。