花巻

早池峰信仰ひもとく 嶽妙泉寺資料150点 文化財セ企画展【花巻】

嶽妙泉寺の歴史をひもといている花巻市総合文化財センターの企画展

 花巻市総合文化財センターの企画展「嶽(たけ)妙泉寺―早池峰信仰に関わった人々―」は、同市大迫町の同センターで開かれている。庶民の信仰を集めた嶽妙泉寺(同町内川目)にまつわる資料約150点を展示し、同寺を取り巻く歴史をひもといている。3月14日まで。

 北上山地の最高峰・早池峰山は、古代から農民にとっては作物に水を与える「豊作の神様」、漁民にとっては同山を目印にして漁を行い航海の安全を守るとして「豊漁の神様」などとあらゆる人から信仰を集める存在だった。

 山には古くから4カ所の登山口(門馬、小国、大迫、遠野)があったとされ、それぞれに院坊が開かれていたが、大迫口にあったのが同寺。快賢といわれる僧が1247年に河原の坊にお堂を建て、14世紀初めごろに越後の僧・圓性阿闍梨(えんしょうあじゃり)が開創。明治時代初期の神仏分離(神仏判然令)によって廃寺になった。

 今展は▽早池峰信仰と参詣への道▽嶽妙泉寺の歴史と住職▽嶽妙泉寺の伽藍(がらん)と什物(じゅうもつ)▽門前六坊と神楽―の4部構成。同寺の出来事を示す年表や歴代住職を紹介する説明・写真パネル、資料を展示。17世紀に描かれたとされる「嶽妙泉寺絵図」や廃物毀釈(きしゃく)を免れた仏像、什物(じゅうもつ)、仏具なども並び、人々の信仰の姿や往時の同寺を垣間見ることができる。

 同センター文化財専門官の中村良幸さんは「嶽妙泉寺は廃寺になっているので地元でもあまり知られていない。ぜひこの機会に寺の歴史に触れてもらいたい」と話している。

 開館時間は午前9時~午後5時。入館料は大人200円、小中高生100円。問い合わせは同センター=0198(29)4567=へ。

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