花巻

FDA神戸線開設 国内新規路線は10年ぶり 3月28日運航開始 花巻空港

オンラインを通じて神戸線開設を発表するFDAの楠瀬社長。手前は達増知事

 フジドリームエアラインズ(FDA、本社静岡市、楠瀬俊一代表取締役社長)は19日、いわて花巻空港と神戸空港(神戸市)を結ぶ国内定期路線を新たに開設し、3月28日に運航を開始すると発表した。花巻空港発着の国内定期路線は5路線目で、新規開設は10年ぶり。新型コロナウイルスの影響で航空需要が大幅に落ち込む中、観光動向とポストコロナを見据えた新戦略が注目される。

 同社関係者が19日、県庁を訪れ、オンラインを通じて楠瀬社長が達増拓也知事らと懇談する中で明らかにした。

 FDAは2019年10月以降、出雲、高知、松本、青森との間で神戸線を開設。北東北と関西地域を結ぶ路線の準備を進める過程で北東北の中でも便数と利用客が多い花巻空港に着目し、ポストコロナを見据えた新戦略の一環で新規就航を決めた。

 開設される神戸線(夏ダイヤ=3月28日~10月30日)は、花巻午後2時50分発、神戸同4時30分着、神戸同3時30分発、花巻同5時着の1日1往復(2便)運航する予定。同社は搭乗率65%、年間利用客4万人を開設初年の目標に掲げている。

 日本航空(JAL)との共同運航で、JALでも航空券が購入でき、FDAにとってはJALの販売網を通じて路線を周知できるメリットがある。

 現在、花巻空港発着の国内定期路線は、FDAが運航する名古屋線以外に、JALが札幌(新千歳)、大阪(伊丹)、福岡線を運航しており、新路線の開設は11年5月の名古屋線以来となる。

 神戸市は、1995年の阪神大震災で大きな被害を受けている。東日本大震災発生から10年の節目に大震災を経験した本県と神戸市の2地域が空路で結ばれることになり、両地域の復興とともに、産業や観光の面での新たな交流の進展が期待される。

 楠瀬社長は「岩手と神戸が空路で直接結ばれ、新たな観光需要の創出や経済交流の拡大など、人と人、文化の交流に発展することを期待する。新型コロナの感染状況が落ち着き、安心して搭乗いただけることを願う」と述べ、達増知事は「緊急事態宣言が出されている状況での路線開設の英断に敬意を表する。共に大きな自然災害を経験し、交流を深めてきた神戸と岩手が直接つながることは意義深い。利用促進に取り組み、路線を育てつながりを広げたい」と応じた。

 運賃は大人普通が3万9000~4万円で、6月30日搭乗分までは就航記念として8000円(早期購入割引)から用意。今月27日に発売予定で、19日に国道交通省に運航ダイヤと運賃を届け出た。

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