花巻
空きビル 集会所に再生 地域のにぎわい創出へ カゲツドアーズ グランドオープン【花巻】
花巻市吹張町の空きビル「旧花月堂ビル」をリノベーションした「花巻のおしゃれな集会場 カゲツドアーズ」が２３日、グランドオープンした。住宅建築設計業「ＳＳ建築デザイン室」（本社・同市湯本、佐々木江美代表取締役）が運営、管理。昭和４０年代の古さを生かしながら断熱改修を施し、暖かく心地よい空間に生まれ変わった。休憩所やイベントスペースなどに活用してもらい、地域のにぎわい創出につなげたい考えだ。
遊休不動産を活用した市のリノベーションまちづくりの一環。佐々木代表取締役（４４）ら社員３人が、２０１８年に市が開いたリノベーションスクールに参加した後、社内でプロジェクトチームを結成。約３年かけて構想を練り２０年４月に工事を始め、オープンにこぎ着けた。
同ビルは鉄筋コンクリート２階建てで、坂の途中に位置する。曲線のある外観と３カ所のドアが特徴。１階部分のみを活用した集会場は延べ床面積１５３・８２平方メートルで床材にはナラを使用した。おむつ交換台を備え、誰でも利用できる「わたしトイレ」や幅広い用途に使えるレンタルスペース「みんなサロン」、手入れのしやすい家庭用システムキッチンや冷蔵庫を設置した「あなた食堂」、不動産やリノベーションの相談を行う「くらし再生室」を設けた。
昨年１１月のプレオープン以来レンタルスペースでは、ライブ配信の音楽イベントやピラティス教室、展示販売会などに使用されてきたという。
２３日のグランドオープンイベントには関係者らが訪れ、内見が行われた。佐々木代表取締役は「年代を問わず誰もが立ち寄りたくなるような、地域に開けた場所にしたい」と期待した。
営業時間は午前１０時～午後５時。問い合わせはＳＳ建築デザイン室＝０１９８（２７）４４４７＝へ。
