奥州・金ケ崎

JGAP認証取得 県内農業高校初 水沢農 作物専攻班【奥州】

JGAP認証を取得した水沢農高農業科学科作物専攻班の(右から)佐々木さん、伊藤さん、千田さん

 水沢農業高校農業科学科の作物専攻班は、コメの生産工程管理を徹底的に見直し、県内の農業高校では初めてJGAP(農業生産工程管理)認証を取得した。これまで米作りの指導はそれぞれの教諭がノウハウを発揮していたものの継続性はなく、さらに資材や機材の管理も完全ではなかったという。JGAP取得のため収穫までの行程をマニュアル化、資材なども全て整理し直したことにより、「作業しやすく安全も確保できる。さらに品質の維持につながる」という。同校では今後も手直しをしながらより良いものをつくり上げたいとしている。

 JGAPは持続可能な農業の実現に向け、日本GAP協会(略称JGF)が管理、開発、運営している認証プログラムの一つ。工程管理とともに食の安全、環境保全、労働安全、人権・福祉といった課題にも取り組むことが要求される。

 同校のJGAP取得は、米作りに取り組む同班の3年生、千田柚葵さん、佐々木ひまわりさん、伊藤天翔さん(3人とも17歳)が今年度の目標として設定。2020年7月後半からJGAP取得に向けて本格始動し、コメの収穫を終えた11月に審査を受け、12月14日付で認証を取得。文化祭では取り組みの途中経過をまとめて発表している。

 同班では安全な農産物を作るため、工程を洗い出した上で何気なく行ってきた作業の中のリスクを減らすよう工程を再構築。この中で佐々木さんは「薬品を区別したり、他の人にも分かるように薬品にラベルを貼ったり、除草剤、殺菌剤を分けて使用期限や使用方法をはっきりさせたりした。置き方や場所でも作業効率が違った」と実感した。

 3人の指導に当たる佐々木眞二教諭(48)は「JGAPへの取り組みは、非農家で卒業後は農業ではない道を歩む生徒の将来にも役立つと思う」とし、「生産工程は品質につながる。今後も改善し自己点検を繰り返していくことで、より良い作業工程、作業環境をつくり上げていきたい」と語っている。

 生徒3人は大きな目標を達成し、「県内の農業高校で初は大きなこと。大変なこともあったが認証に向けた取り組みは勉強になった。将来にも生かしたい」と自信に満ちた表情で話していた。

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