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行列のできる自販機 手づくりのおいしさを非対面で キッチンカーfu-go

紫波販売所の前に立つキッチンカーfu-goの菊池史子さん。自販機はキッチンカーと同じポップなデザインを採用。非対面だけに生産者の顔が見えるようにと菊池さんをモチーフにしたキャラクターも加えた
ピンチをチャンスに―。
新しい生活様式が求められる中、ちょっと変わった自動販売機が登場しました。

 昨年10月、盛岡市と紫波町に県内初のクレープの自動販売機が登場した。設置場所はマッハランド駐車場、萬屋盛岡店内、紫波高校近くの一般住宅前の3カ所。先月は1日約300個がほぼ売り切れる人気ぶりで、購入する様子がSNSに投稿されるなど話題になっている。

 販売するのは、平成27年からキッチンカーでクレープを提供してきた「キッチンカーfu-go(フーゴ)」の菊池史子さん。これまでスーパーや商業施設前、週末はイベントにも出店していたが、コロナでイベントが中止になり、昨年5月からすべての営業を自粛した。再開は未定だったが、しばらくすると「フーゴのクレープが食べたい」という声がSNSを通じて聞こえてきた。何かできないかと思案しているうち、ふと非対面で冷蔵品を販売できる自動販売機を思い付いたという。

 機械は飲料用を改造したオリジナルで、クレープも専用のレシピを開発。焼きたてを出すキッチンカーとは生地の配合や作り方を変え、冷やしておいしいもちっとした食感にした。メニューは常時8種類から選べ、人気は「チョコバナナ」やフレッシュな果物を包んだ「気まぐれ旬フルーツ」。口コミのほかメディアにも取り上げられ、列ができたり、補充後30分で売り切れたりする日もあるという。「こんなにも需要があったのかと驚いた。たくさんの方に喜んでもらえてうれしい」と菊池さん。製造から納品までほぼ一人で作業しているため、補充時刻は毎日変動する。インスタやラインでほぼ毎日発信しているので、購入の際はぜひチェックを。

〔問〕キッチンカーfu-go
080・3195・2308
Instagram アカウント/ majyono_kurepuyasan
LINE ID / fu-go クレープ屋さん

設置場所

1 マッハランド駐車場(盛岡市上堂1-2-38
2 萬屋盛岡店内(盛岡市本宮2-46-15) 営/10時~22時
3 紫波販売所(紫波町日詰字朝日田108-1

 

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