花巻

果物、昆虫本物そっくり 高橋さん(大迫)制作粘土アート 来月19日まで展示 岩手銀行石鳥谷支店【花巻】

粘土アート作品を手にする高橋さん

 花巻市大迫町大迫の高橋竜子さん(68)は、10年以上、粘土アート作品を作り続けている。春夏秋冬で出合う植物や生き物、旬の果物、菓子などを粘土で実物そっくりに再現し、見た人を驚かせる。総作品数は1000点近くにも上り、「作品を通じて季節を味わってもらいたい」と創作への思いを語る。

 高橋さんは、約15年前に自宅のおひなさまや武者人形が壊れているのを粘土で直したのがきっかけで、粘土アートに取り組み始めた。子供の頃から手先が器用で、絵を描くことが好きだった。夫の俊吉さん(73)と結婚後も絵画を続け、仏画を中心に描いていたが「満足がいかず、くすぶっていた」という。そのさなかに粘土アートに目覚め、本物さながらに作品を完成させると「私がやりたいのはこれだ」と夢中になった。

 作品は主に樹脂粘土を材料に使う。ワイヤに粘土を付けるなどして形作り、細密画を描くように油絵の具を塗り重ねていく。細かな部分は細工棒で表現。俊吉さんと一緒に昆虫採りや山菜採りに出掛けて見つけたものや、産直で目にしたものなどをモチーフに、作りたい時に作っている。

 2020年には、蚕が卵から成虫になるまでを再現した「蚕の一生」を制作。卵や繭、幼虫も緻密に作り込まれている。

 俊吉さんは妻の制作意欲に「よく頑張っていると思う。本物と間違う人もよくいて、その反応がうれしい」と笑う。

 高橋さんの作品は2月19日まで、同市石鳥谷町の岩手銀行石鳥谷支店に展示中。「希望の桜 粘土アート展」と題し、粘土で作ったリンゴ78種、カブトムシやオオムラサキなどの昆虫約30種、蚕の一生、サクラ10種以上、土佐文旦、ユズなどを並べている。全国さまざまの品種を見本に仕上げたリンゴは、一個一個大きさも色も模様も違い、精巧だ。

 高橋さんは「虫の世界や植物の世界、いろいろな世界があることを子供たちに分かってもらえたら」と語っている。

 観覧時間は午前9時~午後3時。

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