奥州・金ケ崎

肌にも環境にも優しく ひまわり油使用 保湿せっけん改良 ファーメンステーション【奥州】

奥州市産ひまわり油を配合した「奥州サボンナチュラル」をPRする関係者

 奥州市前沢に奥州ラボを構えるファーメンステーション(東京都墨田区、酒井里奈代表取締役社長)は、同市で生産している米もろみ粕(かす)を使ったせっけん「奥州サボンナチュラル」をリニューアルした。新たに同市胆沢の任意団体「マイムマイム奥州」が活動の一環として生産しているヒマワリの種を使ったひまわり油を使用。同社によると、保湿効果が高くしっとりするのが特徴で、さらに赤ちゃんからお年寄りまで使える安心の製品。酒井社長は「奥州市を代表する商品にしたいと思って作った」という。せっけんは市内の産直などで販売している。

 同社は「発酵で楽しい社会を」と、発酵技術で循環型社会を構築する研究開発型企業。2009年に設立し、13年に同市に工場を設置。旧胆沢町時代から同市が取り組む「米からエタノールを作るプロジェクト」で、同社が市産コメからエタノールを抽出。化粧品や雑貨などの商品化と販売を行っている。

 奥州サボンは、米エタノールを抽出した後に残る米もろみ粕を有効活用しようと開発したせっけん。同社の商品化第1号として13年に発売し、ナチュラルのほかリッチ、プレミアムの3種類で展開。今回はナチュラルをリニューアルした。

 見直したのは、せっけんで大事とされる油。同社は栽培環境が見えている国産の配合率を上げることを目標としている。新商品では、不当労働や森林生態系、生物多様性の消失が課題視されている外国産パーム油の使用をやめた。ヤシ油を主に使用し、新たにオリジナル原料として奥州市産ひまわり油を加えた。

 ヒマワリを栽培する同団体は、酒井社長、農事組合法人アグリ笹森の織田義信組合長、農家民宿まやごやの及川久仁江さん、まっちゃん農園の松本崇代表が主なメンバー。17年から同市胆沢などの休耕している田畑で農薬、化学肥料を使わずにヒマワリを育てている。有機JAS認証を受けている同法人のコメでエタノールを作った絞りかすを鶏に与え、鶏ふんを肥料としてヒマワリを育てるという循環をつくっている。

 27日、同社と同団体の関係者が同市役所を訪ねるとともに、リモートで酒井社長が参加し、小沢昌記市長にリニューアルを報告。小沢市長は「皆さんの循環の仕組みは良い回転になる。応援していきたい」と語った。

 酒井社長は「使ってもらえばありがたい。奥州のコメで必要と思ってもらえる物を作り続けたい」と抱負を語っている。

 リニューアルした製品は今月12日から販売している70グラムで税込み2200円と、お試しサイズの10グラム550円がある。問い合わせは同社=03(6206)9485、Eメールinfo@fermenstation.jp=へ。

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