輝く黒髪誰かの助けに ヘアドネーション 佐藤さん(東山小4年)が協力【一関】
一関市立東山小学校4年の佐藤愛莉さん(10)は31日、病気や事故などで頭髪を失った子供にかつらを贈る「ヘアドネーション」(髪の寄付)に協力するため、市内の美容院で髪を切った。髪は大阪府のNPO法人JHD&Cに送る予定で、初めて寄付するという愛莉さんは「困っている人の役に立てるのはうれしい」と話している。
2020年5月に総合的な学習の時間で福祉について学び、自分たちにできることを考える授業があり、友達からヘアドネーションを教えてもらったのがきっかけ。1年生の時から髪を伸ばしていて長かったこともあり、「自分でもできる」と寄付を決めた。
同日は、母貴恵さん(37)=同市東山町田河津=と2人で同市中央町の美容院「life×hair BRICK」を訪れ、同店の渡邊幸夫代表(44)に腰ぐらいまで伸びた髪を47センチカットしてもらった。
切った髪を見て「自分の髪だけど自分のものじゃないような不思議な気持ち」と愛莉さん。おしゃれに整えてもらった新しい髪型について「うきうきする。友達の反応が楽しみ」と笑顔を見せていた。
貴恵さんは「娘からヘアドネーションをしたいと聞かされた時はびっくりしたが、捨てられてしまう髪の毛で困っている誰かを助けられる良い取り組みだと思った。娘には今後もたくさんのことにチャレンジしてほしい」と願っていた。