北上・西和賀

湯田で積雪2メートル超 西和賀町、3年ぶり警戒本部

 西和賀町は1日、湯田地区の観測地点の積雪が2メートルを超えたことから、町雪害警戒本部(本部長・髙橋一夫副町長)を設置した。警戒本部設置は2018年1月以来、3年ぶり。町は雪害に関する情報収集やパトロール、除排雪などに全力を注ぐ。

 湯田地区の川尻観測地点では1月末の風雪で、積雪量が2メートルを突破。今後も例年降雪の多い時期が続き、安全な住民生活確保と地域経済への影響を考慮し、1日午前10時に警戒本部を立ち上げた。

 豪雪地帯の同町では20年12月中旬からの記録的な大雪で、1月上旬に除雪作業中の男性が除雪機の下敷きになり死亡したほか、男性が屋根からの落雪に埋もれ救出される事案が発生。育苗ハウスや農機具格納庫など農業用施設も被災し、人的、物的にも大きな被害を受けている。

 町は今後、公共施設や空き家などの屋根の雪の積もり具合、道路状況などをパトロール。情報収集に努め、町民にも事故防止を啓発していく。危険性があれば除排雪など必要な対応に当たり、円滑な道路交通の確保にも努める。

 町警戒本部は「今後、雪害を最小限に抑えるため情報収集やパトロールのほか、住宅や農業施設の除排雪対策、道路交通、ライフラインの確保等に全力を挙げる」としている。

 18年は積雪が2・5メートルを超え、雪害対策本部に移行した。今後も降雪が続いた場合、同様の基準で対策本部に切り替わる。

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