一関・平泉

フタバ平泉が新工場 排気系部門を集約 北西側隣接地

フタバ平泉が新工場を建設する現工場北西側隣接地。2022年4月の稼働開始を予定している=平泉町平泉字上徳沢地内

 自動車用部品の製造を行うフタバ平泉(本社平泉町平泉字上徳沢、梅村次彦代表取締役社長)は2日、同社敷地内へ新工場を建設することを公表した。受注部品点数の増加に対応するため、現在生産しているマフラーなどの排気系部品部門を新工場に集約するもので、雪解けを待って建物の建設に着手。2022年4月の稼働開始に合わせて従業員を30人程度増員することも予定している。

 梅村社長と勝部希総務経理課長が町役場を訪れ、青木幸保町長と齋藤清壽副町長に新工場の概要などを説明。それによると、現在ある工場(延べ床面積1万7000平方メートル)の北西側隣接地に投資額約20億円で延べ床面積5800平方メートルの工場を建設し、生産設備を新たに導入する。これにより新工場を含めた全体の延べ床面積は35%増加し、売り上げ額で約60%増(20年3月期比)と大幅な増加が見込まれるとしている。

 梅村社長は「現在同じ工場内で生産しているボデー部品と排気系部品を分けることで、それぞれの生産ラインを集約し、物流面での動線も分離できる。コロナ禍の厳しい状況ではあるが、ピンチをチャンスに変えていきたい」と説明。青木町長は「世界的な新型コロナの感染拡大で経済がストップしている中、新工場の建設は雇用の面など地元にとっても大きな一歩。フタバさんには操業開始以来20年間にわたり地域と一体となって動いてきていただいているが、世界遺産登録10周年の節目の年に、町としても新たなエネルギーとなる」と期待を寄せた。

 同社は、自動車部品や情報環境機器事業などを行うフタバ産業(本社愛知県岡崎市)のグループ会社として00年創立。同町の平泉瀬原工業団地に立地し、現在の従業員数は正社員160人を含む220人。

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