花巻

甘み、香り味わい深く 規格外ブドウ低温乾燥 髙鉱菓子舗「早池峰レーズン」販売【花巻】

髙鉱菓子舗が販売している「早池峰レーズン」

 花巻市大迫町の髙鉱菓子舗(髙橋秀彰代表)は地元産ブドウを使った「早池峰レーズン」を販売している。農家から買い取った規格外のブドウを乾燥させたオリジナル商品で、各品種の特長を凝縮した深い味わいが人気。2020年から本格的に商品化に取り組んでおり、今後は菓子への応用などアイデアを広げる。

 大迫ぶどう産業振興協議会の6次産業化商品開発がきっかけで、19年はサニールージュと安芸クイーンを使って試作、試験販売に取り組んだ。20年は町内の農家4戸からブドウ約300キロを仕入れ、両品種をそれぞれ1袋600円(税別)、良い粒を厳選した「極(きわみ)」を1袋800円(同)で店頭販売している。レーズンをブレンドして混ぜ込んだ「早池峰レーズンパン」は半斤500円、1斤1000円(同)。

 ブドウは味、糖度とも一級品だが、色づきが悪かったり、粒が不ぞろいだったりした房を使っており、天気の良い日は天日干し、日が沈んでからはオーブンでじっくりと低温乾燥させる。1回に製造できるのは約20キロで、乾燥期間は1週間ほど。1房約300グラムが乾燥することで80グラムほどになるといい、ほぼ1房分を袋詰めして販売している。

 乾燥の状態を見極めてオーブンの温度を調整するのが難しいが、硬くなり過ぎた物も酒に漬け込んでフルーツケーキに混ぜ込むなどして応用。加工することで酸味や香り、甘みといった品種ごとの特長が際立つこともあり、製造責任者の髙橋秀司さんはレーズンサブレサンドなどの焼き菓子へとアレンジする構想も浮かんでいるという。

 収穫間際の生産者の作業を見学し、一生懸命手を掛けていることを改めて感じたという髙橋さん。「大迫の基幹産業を担うブドウ農家への敬意、感謝を自分なりに表現したかった。自分たちがブドウを安く仕入れられるだけでなく、農家にとっても収入になり、お客さんにおいしい物を食べてもらえる『三方良し』を目指したい」と思いを語る。

 商品に関する問い合わせは同店=0198(48)3152=へ。

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